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教科書に載っていない良い職場とは その98 【会社であっても社員をしつける必要があります(続き)】

【しつける】事はこちらの意図を理解し、改善して欲しいという思いが出て来てしまいます。

そこで、支配的な言葉になってあらわれてしまいます。

そうなってしまうと、社員は良い学びの機会を逸してしまうのです。

一方、ルールや約束事が守られなかった場合はその行動の責任を社員自身が負う事があります。

これは罰則の内容にもよりますが、「行き過ぎている」「会社は無責任だ」といった論調になりがちです。

しかし、我々は子供時代からそうであったように、自分の選択により得られた結果に対しては責任を持ってきたはずです。

自由と責任は表裏一体なのです。

こういった理解が会社内に浸透していないといけません。

これらの結末を論理的結末とも言います。

「もし論理的結末が怒りによる脅威や強制という形で使用されたとしたら、そのとき結末の意味は消え、罰となってしまいます」

つまり、こういった事です。

子供と母親の関係を例にします。

夕ご飯が用意出来たと母親が知らせます。

この家庭では10分以内に食卓につかなければいけないルールです。

しかし、子供はゲームに夢中でなかなか席につきません。

1時間後にようやくお腹がすいたので、食卓につこうとしたら自分のがありません。

母親に尋ねると、「だって、すぐに来ないんだもん。あなたのご飯はさげっちゃったわよ」

すると子供は怒り出します。

母親は「明日はきちんと時間通りに食事しましょうね」

ここで、ゲームに夢中になっている子供に「食べないとお腹がすいてしまうよ。後で何もなくても怒らないでね」

と話しかけてしまうと子供に食事する事を強制したことになります。

そして無理に食べさせれば罰になってしまうという事です。

こういった事は職場でも頻繁に起こります。

就業規則にうたってあり、罰則の対象になるものを指摘された時に、それを見たことが無いと騒ぎ立てる社員などは目にする光景です。

そういった社員には「きちんと目を通しましょうね」

と伝え、目にする為の自由と責任をしっかりと果たさせましょう。

それが【しつける】という事です。