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教科書に載っていない良い職場とは その90 【平等はみんな同じという意味ではありません】

【平等】について考えていきたいと思います。

【平等】は「同じである」という事と同じ意味ではありません。

平等とは、他人の異質を認める事からスタートするのです。

例えば、体が不自由な人が10kgの荷物を持つのと、健康体の方が10kgを持つのが【平等】と言えるのでしょうか?

仕事の場面で上記のような場面があった場合、率先して体が不自由な方の分まで手伝ってあげる事でしょう。

この二人の仕事量は【平等】で無くなるのでしょうか?

同じ量の仕事をしたことが【平等】と言えるのか、それは甚だ疑わしいと思います。

【平等】とは、すべての人をそれぞれが唯一の存在と認め、能力や感覚の違いがどうであれ、絶対的に価値がある1個の存在である事を受け入れる事です。

そして、この唯一性としての価値を持った私たちは、同等の権利を持っていると考えます。

この同等の権利というものは、自分自身にも、いかなる他者にも同じ権利を与えることであり、同時に、人それぞれには違いがあるので、社会的責任のレベルもさまざまである事も認めなければなりません。

つまり、唯一性と権利、そして社会的責任を考慮にいれながら、相互に尊敬と信頼を持って接していく事が【平等】であると考えます。