【変外の変】とはよく言ったものです。
例え話です。
畑の中に木がありました。
その上にセミがとまっていました。
セミは甲高い鳴き声を出しながら、木のつゆを飲もうとしていました。
自分の後ろにカマキリがいるとも知らずに・・・。
カマキリはそのセミを取ろうとして身構えていました。
その傍らには雀がいるとも知らずに・・・。
雀は首を伸ばしてカマキリをついばもうとしていました。
遠くから漁師に狙われている事を知らずに・・・。
この3者は目の前の利益を得る事に夢中で、自分の身に危険が迫っている事に気が付いていないのでした。
人間社会もこれと同じではないでしょうか。
現実は人間の知恵をはるかに超えています。
思いがけぬ事態に物事が進展する事も少なくありません。
そうなると人智ではいかんともしがたいと思います。
こざかしい知恵を使って、他人に罠をしかけたつもりが、実は別の所から自分が罠をしかけられている事もあるかもしれません。
それは、例に出てくる、カマキリや雀と何ら変わりません。
予想外の上にも予想外の出来事。
自然と人生には時にこういった事が起きます。
良い職場には【変外の変】について、陥らないような教育が施されています。
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