【一歩を譲る】というと簡単そうですが、おのれが出てしまうとなかなかそうもいきません。
それも生き死にがかかる場面ではそうです。
緊急避難時に大勢の人が我先に出口に向かう姿を想像することが出来ると思います。
殺到しているから誰も外に出られない状態です。
みんなに少し譲る気持ちがあれば、結局は自分も速やかに脱出が出来るものです。
中国の処世訓として名高い「菜根譚」には【一歩を譲る】事はこのように記述されています。
「世の中を渡っていくのに一歩を譲る気持ちが大切である。一歩退くのは、のちのち一歩を進めるための伏線となる。人を待遇するのに少し寛大にする心がけが望ましい。他人に利をあたえるのは、実は将来自分を利するための土台となる。」
逆説的にいう事が中国伝来の言葉としては得意だと思いますが、この【一歩を譲る】のが組織内で出来たのなら、どれだけ情緒豊かな組織であるか皆さん想像できますか?
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