「士魂商才」とは渋沢栄一が唱えた言葉です。
人の世の中で自立していくためには武士のような精神が必要であり、かつ商才がなければ、経済の上からも自滅を招くようになると渋沢栄一は言っているのです。
さらに不道徳やうそ、外面ばかりで中身のない「商才」など、決して本当の「商才」では無く、そんなのはせいぜい、つまらない才能や、頭がちょっと回る程度でしかないとバッサリ切り捨てています。
江戸幕府を開き200年間も政権を維持し続けた徳川家の偉業をほめるとともに、徳川家康の遺訓をしっかりと守って来たという歴史があると伝えています。
「己を責めて人を責めるな」
この言葉の意味は、自分が立とうと思ったら、まず人を立たせてやる事。
自分が手に入れたいと思ったら、まず人に得させるです。
これらは「論語」から感化されたと思われる節があります。
渋沢栄一はその事から、永くお客様から支持されるには商売も同じで徳を持っていなければ成り立たないという事を教えてくれているのです。
では、我々は「士魂」と言われる武士道を知らなければ、渋沢栄一も理解出来ないと思われますが、それらは書籍が説明してくれています。
「論語と算盤」(渋沢栄一 現代語訳 守屋淳)
仁の実現は長い道のりだが、それがわが仕事とするのだという論語の教えをどのように商売に活かすか。
現代だからこそ渋沢栄一から多くの事を学ぼうと思います。
今日の良い職場のキーワードは【人を責めるな】です。
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