教科書に載っていない良い職場とは その35 【忍耐】

【忍耐】この言葉は、実は現代ではだいぶ曖昧な解釈がされているようです。

耐え忍ぶという言葉で表現する事は理解しています。

では、その節度やレベルはどうなのでしょうか?

「もう無理」と言う言葉のように、現代では限界を示しがちです。

しかし、決して体を壊すまで耐えなければならないと言っている訳ではありません。

本当の【忍耐】を知る事が今日のテーマです。

真の逆境を経験する中で、実はこの【忍耐】が大きくものを言います。

明治維新に活躍した勝海舟にこの点で評価されていたのが、山中幸盛(山中鹿之助)です。

この人物は、戦国大名の尼子氏に仕えた忠臣でした。

尼子家は隆盛を誇っていたものの、新興の毛利元就に敗れました。

その後、尼子家のお家再興に尽力したのが山中幸盛でした。

その苦難の道のりがすさまじいんです。

1566年に尼子家が滅びます。その後3度(12年間)にわたりお家再興を画策するも成し得る事は出来ませんでした。

しかし、山中幸盛は戦いに敗れ、山野を逃げ回っているときにこのように思ったそうです。

「もっともっと辛い事がわが身に降りかかれ!私の力の限界を試してやろう」

これが本当の【忍耐】の様な気がします。

良い職場には【忍耐】が必要です。