さらに武士道の世界に足を踏み入れてみましょう。
「【勇気】とは正しい事をすることである」
孔子の【義】を見てなさざるは勇なきなりという言葉を肯定形に置き換えてみると上記の様になるとの事です。あらゆる種類の危険をおかし、自分の命を賭け、死の淵に飛び込む事が「勇敢」であると考えられる事があまりに多い事に我々は気付きます。
武士道の教えでは、死ぬべき価値のない理由で死ぬのは「犬死」とされているのです。
有名な徳川光圀は「戦場のなかに駆け入って討ち死にすることは、大変簡単な事で、とるに足らない身分の者にでも出来る。生きるべき時に生き、死ぬべき時に死ぬ事を、本当の勇気というのだ」と語ったそうです。
また、明治時代の初期にその辣腕をふるった榎本武揚は最後まで抵抗した幕臣です。
しかし多くの方々からの懇願で死刑にはならず、明治政府の為にその持てる能力を発揮したのでした。
私は榎本武揚の行為こそ本当の勇気なのだと思っています。
【義】という正しい事を本当に理解し行う行為を【勇気】というのであれば、なるほど現代の我々にも大変に学びが深まるというものですね。
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