教科書に載っていない良い職場とは その19 【徹底には常に曖昧さが付いて回ります】

やりきると言えば、職場では当たり前のように感じます。

やりきるという事のレベルを示す言葉として【徹底】があります。

【徹底】とは中途半端にしないで一貫している事を言いますが、中途半端とは始めた物事が終了していない状態を言います。

【徹底】とはかなり主体的な言葉だと思います。

一方、そのレベル感はどうでしょうか?

そういった意味でも曖昧さがついて回る言葉だと思うのです。

つまり【徹底】とは、最初にどの程度まで行ったら【徹底】しているかを皆が理解している必要があります。

職場で【徹底】すると言う言葉を使う場合は、実は際限がない事の事を言います。

ここまでかなと思っても、まだ先があるものです。

「お客様に安心をご提供する」と方針があったとします。

これを【徹底】した場合、お客様に安心をご提供する方法には際限がない事に気付きます。

こちらでは、一貫して【徹底】しているつもりでも、お客様は千差万別です。

お客様の声に耳を傾けて、【徹底】し続ける姿勢こそにその成果が出てくるのだと思います。

【徹底】するという言葉の解釈は発した瞬間から相手に委ねるものとなってしまいますが、社内で使う場合は従業員みんなで文字通り【徹底】し続けるものとなるのです。

大事なことは際限が無いので、いつでも中途半端であると自覚する必要があるのです