教科書に載っていない良い職場とは その10 【帰属意識】

帰属意識は日本人的な美徳だと思います。

自分が所属している会社を誇らしく思いたいものです。

官僚や大企業であれば胸をはって自分の職業を人に伝える事が出来るかもしれません。

しかし、中小・零細であっても、決して卑屈になる必要はありません。

大企業は中小・零細企業に支えられています。

でも誰も知らないような会社名を伝える事が少し気が引けると思うのであれば、

どんな不便を解決しているのか?

どんな価値を提供しているのか?

そして、その中で私は何に責任を持っていると伝えて見てはいかがでしょうか。

そもそも帰属意識は、その組織に所属している意識の事を指します。

恐らく皆さんが行っている仕事は他社では違う仕事となります。

それはプロセスやダイナミズムに違いが出てくるので同じように見えて違う仕事です。

それは同業者であっても違う仕事と言えるのです。

その組織の培われてきた風土が違うから、当然と言えば当然です。

しかし、我々はそこまで帰属意識を意識していない事があると思います。

帰属意識があれば、陰口は無いと思います。

帰属意識があれば、バラバラにはなりません。

帰属意識があれば、全員で目標に向かって邁進する事が出来ます。

帰属意識は英語でアイデンティティーと訳されます。

それは自分と同一という意味があります。

職場が自分と同一であれば、問題があれば陰口だけ言うのではなく、解決に向けて動き出します。

また、バラバラになる事は好ましくない事も容易に理解出来ますし、全員で目標に向かう姿はまさしく職場と同一です。

我々がそこまで帰属意識が意識していない(高くない)としているのは、上記の理由からです。

つまり、自分と同一化した存在が職場であり、その職場を成長発展させる事は自らの成長と同じだという事です。

その事にあまりにも気づいていない社会人が多いと感じています。

このことは経営者もそのように従業員を見ているかという事も同時に問われます。

(続く)