どのように【適切な人材】を集めるかはとても大変な作業かもしれません。
しかし、だからと言ってその作業を放棄し、ルールを厳格にしていく事は、無能力を補完する事となり、自由と創造力が発揮しづらい組織へとじょじょに近づいて行きます。
つまり、普通の企業に近づいてしまうのです。
優れた組織(企業)を目指すのであれば、誰を会社と言うバスに乗せるのか?という作業をしなければなりません。
この点をクリアしておけば、規律の欠如と無能力という問題を補うための官僚制度を必要としません。
我々は管理すると言う言葉から、問題が無いか監視するという意味合いにとらえがちですが、実はそうでは無く、業績の管理またはシステムの管理に注力すれば良いと理解する事が出来るようになります。
適切な人材は枠組みの中での自由と規律という考えを中心にした文化を築きます。
そして、この文化にふさわしい人材として、みずから規律を守る人たち、自分の責任を果たすためには最大限の努力を惜しまない人達を集めます。
更には、経営の基本概念の三つの円の中心に位置する事業に全力で向かえる人達でなければならないという事を付け加えておきます。
三つの円とは、自社が世界一になれる所はどこか?経済的原動力になるのは何か?(具体的には、財務実績に最大の影響を与えるもの)情熱を持って取り組める事は何か?(どうすれば熱意を刺激できるのはありません)のすべてに関係がある、まさしく円の中心(すべてに重なっている)に位置するものは何かをとらえていく必要があります。
経営の決定する力はこの部分でこそ、最大の差を生み出すはずです。
(続く)
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