組織風土の特徴を掴む その123 【働きにくさ】

会社を設立・運営してしばらくすると従業員から働きずらくなったなどの声が聞こえてくる事があります。

官僚的規則でのしばりが原因だと言われています。

官僚的規則とは、様々な価値観が社内に存在してしまい、それぞれが勝手な目標を持ち、勝手に自分自身を評価し、経営者の望まない組織へと変貌して行ってしまいます。

それを制御しようと、働き方であるとか、マニュアルであるとか、がたくさん作られていく事で活気が減退していくのです。

何に責任を持っているかが明確であれば、その責任を果たすために用いる方法は本来その個人に委ねるべきです。

会社設立当初は人数も少ないし、仕事の範囲もあるようで無いのが現状です。

ですが、各従業員は自分が成し得なければならない責任が明確なので、その責任を全うしようとします。

そして何より、経営者と距離が近いが上に考え方も似て来ます。

これが良い循環を生み出します。

設立当初はこれでも良いのです。

しかし、数年経つと新たな従業員も会社には入って来ます。

このリクルートを間違ってしまうと、働き方を合わせるルールやマニュアルが次々と作り出され、金太郎飴的に社員が跋扈し始めます。

すると古参の社員は働きにくさを感じてしまい、結果退職する事態も引き起こしてしまうのです。