組織風土の特徴を掴む その120

「どのくらいがいいのでしょうか?」

会社にはいくつものスローガンがあります。

【元気良く】であるとか、【誠実に】などはどの企業も掲げている事だと思います。

しかし、【元気良く】や【誠実に】などはどのくらいのレベル感で行えばいいのでしょうか?実はここに言葉で掲げる方針の難しさがあります。

数値で表されているものはわかりやすいです。

例えば営業担当者が1日20件の訪問を課されている場合です。

これは20件が一定の目安になるので、後はその内容になります。

ホット案件をどのようにつなげて行くかに、各営業担当者の能力の違いが出てきます。

では、1日多くの企業を訪問しましょうだった場合はどうでしょうか?

これでは、営業担当者に多くの基準を委ねてしまいます。

人によっては50件と感じる人もいれば、10件と感じる人もいます。

同じように【元気良く】や【誠実に】も同じことが言えます。

このような言葉には制限がありませんので基準を示せません。

しかもやっかいなのが、「私は元気よくしています」「私は誠実に業務にあたっています」と誰もが言えてしまうからです。

そして、そこに教育の必要性が出来てしまいます。

「我が社の元気良くレベルを高める為に、健康体操を取り入れよう!その為には人事の社員に研修に出てもらおう」てな感じです。

少々無理がある例かもしれませんが、大なり小なり同じことが言えるのです。