組織風土の特徴を掴む その101

本当の話し合いをしたいものです。

ファシリテーターはいつもそう思っています。

話し合いにはどのようなシナリオを描き話し合いを進行するか?を考える人がいないと、なかなか建設的には行きません。

さらに建設的になる為に必要な過程もあるのです。

つまり、【膿出し】【腹割り】などがそれです。

例えば、課題解決について話し合いをしているとします。

するとある方が、その課題がある為に、いつもやりづらさを感じているであるとか、それに関わる上司への批判なども発言したりします。

みんな時間が無い中で集まっているので、それを話すのは時間の無駄のような気がします。

しかし、私は違います。

「それは大変ですね」

「では、あなたと同じ思いを他の人にさせる事はつらいですよね」

「ではそうさせない為にはどうすればいいでしょうか?」

想いのたけを大いに発言いただきます。

これにより、この方の当事者意識は格段に高まります。

次に話し合いの中で難しいのが課題解決までに適切なステップが踏めているか?という事です。

実は建設的にいくにしても、そのステップは大変おおざっぱな事が多いんです。

私の場合はまずそれでも進めてもらいます。

そして必ず振り返る様にしています。

すると・・・

「うまく出来なかった」

「そもそもそれをやる時間が取れなかった」

などの意見が出て来ます。

その上で、もう少し歩幅の小さいステップを刻んでみましょうかと質問する事で、また各自が考えてくれるものです。

そうして、今回の課題解決へ向けての道筋をつけていくのです。

繰り返しになりますが、このような話し合いを行っていると、じょじょに話し合いのスキルがあがっていきます。

成果の出方には差がありますが、必ず人の気持ちに寄り添える様になっていきます。

このような成長を目の当たりにすることで、私はこの活動が辞められなくなるんです