組織風土の特徴を掴む その89

誰だって居心地の悪い職場には居たくありません。

ではどうなると居心地が悪くなるのでしょうか?

居心地が悪いという基準は誰にあるのでしょうか?

それらを考えるのに以下のような事例を紐解いて行きたいと思います。

良くこのような意見を耳にします。

「会社は従業員の居心地が良くなるために改善するべきだ」

「まったく我々の意見を聞いてくれないんです」

「会社が違う方向に行っている気がして心配だ」

どうでしょうか?

皆さんもこのよう声をお耳にしたり感じたりした事はありませんか?

 

今日は、会社側の立場からこの事例を検証していきます。

 

「会社は従業員の居心地が良くなるために改善するべきだ」→これは従業員側の言い分を聞きすぎるきらいがあります。自分達最適になりかねません。これら居心地の中には、省いては行けない作業や一方改善すべき効率化なども含まれている事も多々あり、その会社の育んでいきたい文化が、その時に所属している従業員毎で形成されてしまい、新入社員は一か八かで入社しなければならなくなります。ですから、居心地の主導権は会社側が握り、先見性のある事業運営を行うべきです。バスに乗せる従業員をしっかりと見定めて下さい。


「まったく我々の意見を聞いてくれないんです」→もしかしたらの話ですが、会社はあなたに対してもう期待していない可能性があります。すでにバスから降ろす候補になっているのかもしれません。見えていない真実から目を背けてはいけません。

 

「会社が違う方向に行っている気がして心配だ」→どの方向に向かべきか?この答えは会社のビジョンが示していると思います。そういったものが無い会社であれば、確かに心配です。また示しているビジョンとは明らかに違うのであれば、これは大問題です。ただちに確認しなければなりません。しかし、ビジョンに進む事を強化していく中で、今までと違う事が起こって来ます。その事象について、違う方向に行っていると感じているのであれば、あなたが以前のままそこに留まっている可能性があります。そこに留まっていても現在は問題がないかもしれませんが、近い将来に自分にとって働きずらい職場に感じるかもしれません。

これらの事から従業員は居心地が悪いと感じる事があるかもしれません。

 

会社の成長と個人のビジョンが一致している事が働く上で大切であると語られる様になって来たのは、このような会社側の意図が含まれています。

従業員の皆さんにも俯瞰的な目で見つめ、「相手にももっともな理由や動機がある」と考えるべきかもしれませんね。