組織風土の特徴を掴む その86

各自が頭の中で行う【質問】とは何でしょうか?

プロジェクトが「組織活性化」で、行う施策が「懇親会」であったとします。

そこで、メンバーは色々と企画して懇親会を実行します。

結果は遅刻が多かったり、ドタキャンが多かったりで、参加者からは不満が出てしまいました。

プロジェクトメンバーはがっかりです。

落ち込みは相当なもので、この事を考えるのも少々面倒になってしまいます。

しぶしぶ検証作業に入りますが、スタート前と現在では明らかにテンションが低いのです。

もちろん次に懇親会を行う気力が出ません。

結論は、組織活性化は出来ないし、もっと他にやる事があるだろうで終わるのです。

これでは、ますます悪い状態に陥ります。

さて、自分自身で行う自分への【質問】はどうなっていたでしょうか?

「懇親会の運営はどうだったか?」それが最初の質問です。

行った日時はどうだったのか?

参加者が参加しやすいものだったのか?

場所は適切だったのか?

参加に向けた魅力づくりはどうたったのか?

席の決め方はどうだったのか?

進行役は適切だったのか?

時間配分は適切だったのか?

などなど、運営に関する質問をするべきです。

結果が悪いとすべてが悪いような気がしてきます。

しかし、その結果を導いた方法に問題が無かったか?を検証するべきです。

また、そもそも「組織を活性化」させるのに、「懇親会」が適切だったのか?

そういった視点で検証をするのです。

あくまで懇親会は組織を活性化させる為の方法だったはずです。

懇親会を成功させる事が組織活性化に向けての仮説検証だった事は事実です。

しかし、懇親会がうまくいかなかったからと言って組織活性化をあきらめるのは早いような気がします。

ですから、次の【質問】は、「組織を活性化させる次の方法は何かないかな?」となる訳です。

そもそも課題の解決ですが、正解を誰ももっていません。

あくまで、良いと思われる解決方法を検証する作業を続けていくしかありません。