「目標は必達する事は当然なのでしょう。しかし、それ以上に仕事に頑張りすぎてしまう社員がいるので、困っています」
社員は社員で言い分があると思いますが、経営者も経営者で言いたい事があるようです。
会社はビジョンに向かっています。
社員もそれに向かいます。
その中で、お互いの意識に齟齬が出てきます。
そんな状態が上記の状態なのでしょう。
会社にはビジョンに向かう上で、進めていく経営の目標があります。
「ビジョンを進めていくことと売上を追う事は別物なのではないか?」
「いっぺんに二つの事は出来ないよ」
と言う社員もいますが、このような意見が出るようなビジョンでは少し弱いような気がします。
つまり、ビジョンを達成する為に、売上を追う事も大事なのです。
ですから、ビジョンには会社の存在理由を含み、それを実現できるのは我が社なので、それに進むとなっているべきです。
ビジョンで「業界構造を変える」といった言葉が記載されているとします。
会社はその業界構造を変える事は何なのか?を良く検討し、積極的に推進していくのです。
そして大事な事ですが、社員がわかる様にそれに向かっていけるような仕組みを作り上げるのです。
例えば、マイスター制度や研究所の設立などを導入している会社があります。
それらは、売上を上げる為に必要な事かもしれませんが、本質的はビジョンを達成する為に必要なものなのです。
経営者はそれをしっかりとメッセージとしても伝えていくべきです。
目標は必達する。しかし、働きすぎも困るのでは無く、そこにお客様のお困りごとがあると考えれば、その社員に部下を付けるとか増員であるとか、報酬制度をよりインセンティブ的にするのか、雇用形態を請負にするのか、はたまたのれん分け制度を導入するのか?
検討するべきは仕組みであると言えます。
そして、前回にも指摘しましたが、報酬はどのように配分するかではなく、誰に渡すか?を単純に実施すればいいのです。
あまり難しく考える必要がありません。
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