組織風土の特徴を掴む その55

【ルール】が【価値観】に沿った活き方をするのに重要だとご説明いたしました。

では、皆さんはご自分の【ルール】を周囲の方にお知らせしているでしょうか

何を大事にしているといった【価値観】をお知らせする事はあっても、その【価値観】を充たす為に必要な事を示す事はあまりないのではないでしょうか?

例えば、「すぐに」という言葉がありますが、これは人によって時間的な感覚は違うものです

10分の方もいれば、1時間の方、または今日中の方もいます。

ここで大事な事は、私にとっての「すぐに」はどのぐらいかを示しておかないと不一致がおきたりします。

または、友達に関する定義も人によって違うと思います。

毎日連絡をくれるのが友達と思っている方もいますし、心から信頼出来た瞬間があれば、その後のお付き合いの濃淡に関わらずそれだけで友達と思う方もいます。

このように皆さんにはそれぞれの【ルール】があるので、それを確認する必要があります。

夫婦の間や異性でのパートナー間では行っているのでしょうが、とかく組織になると話は別です。

そもそも波風は立てたくありませんから、これって私がやる事と思うかもしれません。

しかし、これをやらないから組織の機能不全は知らず知らずのうちに起こってしまうのです

組織風土改革における研修内ではこのように取り組みます。

・組織理念や行動指針に対する自分の行動を考えていただきます。

・そしてそれらはなぜそう思うか、なぜそう考えるかについて説明をしていただきます。

・理念や行動指針がうまく達成できる為にはどんな出来事が必要かを考えていただきます。

・そしてそれらはなぜそう思うか、なぜそう考えるかについて説明していただきます。

これらのスキームを経る事で、自分の【ルール】を伝える事と周囲の方の【ルール】を理解する事が出来ます。