組織風土の特徴を掴む その49

組織の中でどのような会話がなされているのか?

それを見聞きするだけで、その組織の雰囲気や活性度がわかるものです。

解説をする前に、人の特性と言いますか、そもそもの欲求は不安の払しょくと痛みからの解放です。

不安があり、身体的だけでは無く、心にも痛みを感じる様な雰囲気の会社では働きたく無いものです。

具体的には、自分の存在を認めてもらえていない状態、つまり自己重要感が満たされていない状態はあまり望ましい雰囲気とは言えません。

自己重要感が満たされていない状態はまさしく自分が居てもいなくても同じと感じてしまう事とも言えます。

組織が活性化するには、社員が活き活きする必要があります。

社員同士がお互いを高めあい、良いプレッシャーがあり、成功を共に喜び、失敗を共に味わう。

誰かに後ろ指をたてられている様な感じは全くせず、信頼出来る人間関係があり、少々の痛みもエネルギーへと変える事が出来る組織。

これらの雰囲気は組織風土となり、新たな人材もそれを良しとして更にチームに加わってくる。

望ましい状態と言えますね。

さて、組織内での会話で雰囲気はわかりますとしたのは、上記を踏まえて説明して行きます。

まず、組織での社員同士の関わり合いの中で、【YOUメッセージ】が多い組織は活性度会いが低いケースがあります。

YOUメッセージとは、主語があなたという言葉です。

「あなたは頑張った」

「あなたは優れている」

「あなたがいるから」

等の言葉で表現されるものです。

一方、使われるべきは【YOUメッセージ + Iメッセージ】となります。

「あなたは頑張った。私はそれがうれしい」

「あなたは優れている。私は誇りに思う」

「あなたがいるから、私は安心出来る」

YOUメッセージ + Iメッセージだと、相手にこちらの感情も伝えやすくなりますし、想いも多く伝わります。

組織内でこのような会話が多いと、自然に活性化していくものです。

少しの意識の変化で組織を一遍させる事も可能ですね。