組織風土の特徴を掴む その37

アンソニーロビンズさんは以下の事を言っています。


・これは「苦痛」なのか、それとも「快感」なのか?
・「苦痛」を避けるにはどうすればいいか?「快感」を得るにはどうすればいいか?


この2つの質問に答えを出す時の基準になるのが「信念」だと言うのです。

そして「信念」はどういう経験が苦痛、あるいは快感をもたらすかを「一般化」しているとも示しています。

これは、何かことが起こると、脳は自動的に2つの質問をすると言う事を説明しています。

人生を決めるのは、周囲の環境でも、過去に経験した出来事でもありません。

人生で遭遇した様々な出来事をどう解釈し、どんな意味を持たせるか。

それが、今日の、そして、未来の自分の姿を決めていくのです。

私達はこれらの事から、どんな「信念」を持っているかで、未来の自分の姿が変化していく事を理解する事が出来ます。

「信念」には注意すべき点が3つあります。

1 何を信じるかを「意識的に判断」することは、ほとんどない。
2 信念は「間違った解釈に基づいていることが多い。
3 いったん信念が形成されてしまうと、それが「ひとつの解釈」に過ぎないことを忘れてしまう。

信念が一度出来あがってしまうと、まるで【神のお告げ】のように絶対視し、根拠が適切かどうか、疑問にさえ思わなくなってしまう人がほとんどです。

つまり、自分の行動を変えたいなら、まず行動を制限している信念を変える必要があります。

~「アンソニーロビンズの自分を磨く」株式会社三笠書房 参照~


組織風土を考える時に、いくつかの方針があると思います。

バラバラな価値観を是正していくか?共有するか?

この2つの方針も似て非なるものですので、しっかりとした方針は持ちたいものです。

ですが、そもそも【変化に対応する】為には、個人個人の「信念」が影響しています。

そしてその事は、ものごとを肯定的にも否定的にも捉えていくのです。

否定的に捉える事が多いと、変わる事は少なくなってしまいます。

組織風土が停滞している状況はこのような状況です。