組織風土の特徴を掴む その31

「私達は一番で無くてもいいんです。」

「特別な事をしなくても、他で行われている事をそのまま取り入れて行ってもいいのではないでしょうか?」

「私はなるべく目立ちたくないんですけど・・・。」

未来創りワークショップの参加者からそのような声が出てくる事があります。

未来創りワークショップでは、他社とどのように差別化(独自化)を図っていくのか?が最大のテーマとなります。

やれない理由を聞いていくと決まって行きつくのが、取り組む時間が無い、そんな余裕が無いといった事のようです。

一番と言われる会社に勤める事は誇りですし、他で行われている事をそのまま持ってきて「サルまね」と言われるのは不本意です。

それは自分達も理解しています。

しかし、現状会社が悪い訳ではないのになんでそこまでして変える必要があるのか?

答えは変える必要があるのです。

お客様に喜んでいただく、お客様の課題を解決差し上げる、これらに対応していくには、変える事が必要です。

自分達の常識も変えていかなくてはならない場面もあるかもしれませんね。

行動変化には自分自身の動機づけが必要です。

他人から変われと言われても、なかなか変われないのが人間です。

しかし研修時に上記の様な時間が無い発言、余裕が無い発言が続くという事は、自分自身の仕事のやり方すらも改善しようとしていないと感じてしまいます。

自分自身での動機づけが甘く、他人に矢印が向いている状態とはまさしくこの様な状態なのでは無いでしょうか?

最後に目立つ事で更なる責任を持たされる事があるのでそれをプレッシャーと言うのは理解出来ます。

しかしこれも成長のチャンスととらえる事が出来ないでしょうか?

これははっきりしている事ですが、現状維持は衰退です。

なぜなら、周りはどんどん進んでいるからです。

自分達が現状に満足してしまった時から衰退が始まるのです。