組織風土の特徴を掴む その30

PDCAサイクルをまわす事は案外難しいものです。

それは研修内で取り組んでいてもとても感じる事なんです。

課題解決スキルとして、研修内でも取り入れるのですが、まずもって定着しない事があります。

それは今までPDCAに取り組んで来なかった事を意味しています。

課題解決に向かう為に努力をしていたと前提があるとすれば、つまりそれは戦略的に取り組んでいなかったという事なんです。

フォローアップ面談の中で、個人個人の課題を確認して行きますが、話を進め聞いていると決まって何人かの方から、どうやって課題解決すればいいかわからない、それは、先生が課長からその様に取り組めと言われてきたのかとお話が出たりします。

前者は仮説が立てられていない状態で、PDCAサイクルをやると言う、仮説検証作業に対してまだ信頼、信用が無い状態です。

後者は研修自体に対しても後ろ向きで、課題を第三者から指摘される事をとても嫌う状態とも言えます。

後者は職場で研修を導入する難しさを物語っていると思います。

やはり、ここにも2・6・2の法則がはまってしまうようです。10人の研修参加者がいれば、研修に後ろ向きであるとか、成果を出そうと努力しない方の割合が少ない2割が出てしまうのでしょうか?

「今までPDCAに取り組んでいました」

とお話をされる方もいらっしゃいます。

しかし、本当に行っていたかと目を見てお話していくと、実は1回転しかしていないんですね。

ほとんどの場合うまく行かなくて、やめてしまうんです。目標としていた結果は得られないものだと結論づけてしまうんですね。

しかもその検証作業が意外に大変甘いものになっている事があります。

PDCAはらせん状に続いていくイメージで取り組みたいものです

また計画段階でAプランの成果が芳しく無い場合の対応策として、A´プランを用意しておく事もおすすめしています。