組織風土の特徴をつかむ その9

改善に向かう際にも、主観的、客観的、直感的な社員の割合による影響もあります。

主観的な社員が多い場合には「自分達」といった観点から物事を語ったり、他人事では無く考えることが出来ます。

しかし一方では、自分達の能力や経験から見て、考える事が多く、大胆なアイデアは出づらくなるものです。

客観的な社員が多い場合には「俯瞰的」に課題を見つめる事が出来る為に、打ち手が的確な事が多いと思います。

しかし一方では、他社の事例を自社に取り込んでみたり、どうも「自分達」らしさが出にくい事があるようです。

直感的な社員が多い場合には「スピード感」あふれる改善が特徴です。

やりながら改善するのも大きな特徴です。

しかし一方では、やる事成す事が悪い方向に行くと、何をしているのかわからなくなってしまい、自然消滅してしまう事も多々あります。

やはりバランスが重要なのでしょう。

決定権を有する人は、様々な意見が出る環境を整えながら、意見を集約し、打ち手を決定するべきです。

どの社員の意見を取り入れればいいかでは無く、何が職場にとって良いかという事を考えながら決定しましょう。

その為に、あらかじめ伝えておくルールは簡単にして下さい。

「周知を集めて1人が決める」というもので十分だと思います。