本質を見る 8

最近感じる事は、中小企業の逞しさです。

経済環境はまだまだ厳しいものの、革新的な戦略をもち、巨大なマーケットに立ち向かって行く姿は美しくもあります。

経営を革新し業界をアッと言わせましょう

最近の私のキャッチフレーズですが、これは核心をついた言葉だと思います。

マイケル・E・ポーターは、企業は競争にさらされ続けると言っています。

競争の無い世界はありません。

これは真実です。

真実は疑いようも無い事ですが、核心も同様です。

であれば、企業は革新し続けなければなりません。

革新を諦めた企業には、絶望しか無いのかもしれません。

これもまた真実でしょうね。

本質を見る旅は続きそうです。

というより、終わりが無いのでしょう。

これも真実だと思います。

さて、選択と集中は戦略の本質です。

マイケル・E・ポーターは【何をやるかより何をやらないか】であるとおっしゃっています。

いかがでしょうか?

行うという事より、行わないという選択は以外に難しいものです。

しかし考えてみるとわかるのですが、時間と労力は限られているとすれば、その限られた資源の中で選択と集中を行うものです。

アップルに復帰したスティーブ・ジョブズが最初に行った事はまさしくこれでした。

40種類にも及ぶ商品を4つにまで絞ったのです。つまり36の商品は捨てたんです。

そして、資源を集中投下しました。

しかしこの判断は社内外から賛否両論だったようです。

当然ですよね。

社員の中には切り捨てられる商品に命をかけていた人もいたでしょうからね。

中には利益を上げている商品も多かったそうです。

ヘビーユーザーから商品開発を継続して欲しいという要望まであったようです。

しかし、ジョブズはアップルの強みが発揮できる商品を4つに絞り、選択と集中を実践したのです。

その後のV字回復は皆さんもご存知の通り周知の事実です。

これは戦略の本質をついた事実として我々に記憶されていく事でしょう

(おわり)