ある会社の事例です。
もともとあった商品(サービス)とは別の商品(サービス)を展開しておりました。
その会社では、営業担当者が退職を繰り返し定着しなく、職場が高齢化を迎えていました。
経営者は首をひねります。
どうしてうちの営業担当者は定着しないのだろうか?
業績も新商品(サービス)で累計2億円まであげてきましたが、そこから成長がありません。
管理職の管理が悪いと、叱咤激励をしますが挙句には頼みの管理職も退職する始末・・・。
目も当てられません。
この会社には何が起こっていたのでしょうか?
私はある部長に聞きました。
「あらたに始めた商品(サービス)にはどんな想いがあるんでしょうか?」
少し考え、社長がTVで見ていて「これからはこれだ!」の一言で決まった商品(サービス)という事だったようです。
それ以外には言葉が続きません。
部長はライバル企業はあるが、今まで主力だった商品(サービス)は競合他社が多すぎて利益がとれない。
こちらの新商品(サービス)だと、まだまだライバル企業は少ないし、何より単価と利益率が高い事が良いと鼻息荒くお話いただきました。
・・・人が定着しない理由がわかりました。
まず第一に理念に基づく商品(サービス)では無いという事です。
単なるお金もうけ的な商品を販売していく事は営業担当者としては非常に苦しいものです。
会社の理念に基づいている商品(サービス)だからこそ、販売にも熱がこもります。
そもそも、理念に共感出来ているからこそその会社で働く意義があるのです。
営業という職種がやりたければ、他社でも十分なのです。
この会社の経営者や幹部社員からはそれら理念という概念は全くという程感じられませんでした。
会社には利益をもたらさなければならないという事は当たり前の事ですが、なんでもありでは従業員は付いてきません。
それには必ず理由が欲しいのです。
そしてそれは理念に基づく理由で無くてはなりません。
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