一昔前はお客様が大勢いました。
大量消費の時代で、商品は作れば売れた時代です。
しかし、現代は一通り商品も行き渡り、また流通経路も確立されてきたので、自宅に居ても商品が届く時代になりました。
その商品購入に際し、どんな人がそれを買っているか?誰が使っているか?その評価は?といった事も購入に際し、参考にするようになっています。
マーケティングを考える上でこれらの要素ははずせなくなってきました。
さて、我々商品(サービス)を提供する側はどのように考えて行きましょうか?
本来であればお客様が必要としている商品を提供していくところですが、すでにその市場はレッドオーシャンであるといえます。
もしかしたら商品ライフサイクル的にも末期の商品かもしれません。
商品ライフサイクルの見立ては、まだ市場に無い、知られていない導入期。
少し説明すれば売れ始める成長前期期。
競合も参入し始め、価格競争が起こり始める利益率が落ち始める成長後期。
市場シェアの小さな会社や差別化が出来ない会社などが淘汰され始める成熟期。
これらを当てはめて今自社の商品はどんな時期にあるのかを検討する訳です。
出来れば新たな商品(サービス)を構築し、このライフサイクルカーブを重ねて行きたいものです。
そして、ライフサイクルを左右する消費者の動向ですが、モノでは無くコトで購入する時代となっている事から、商品が無ければこの議論は成り立たなくなります。
ですから、まずは自社商品ありきで考えて行く事の方が、検討しやすいと思います。
そして、その商品をターゲットとするユーザーにどのように訴求するのかを考えて行く事を検討するのです。
その時、お客様ありきで考えてみるのです。
高齢者は見向きもしないが、20代の女性には注目されそうな商品であれば、おのずと取るべき戦略が変わってきます。
そして大枠の戦略を最初に考えてみるのです。検討する際に時間はそれほど必要としません。
もしいくら考えてもアイデアが出てこないのであれば、その商品は全く売れないか?市場に出すには早すぎる商品なのかもしれません。
潤沢な資金があれば別ですが、中小企業にはそんな資金はありません。市場に出すには早すぎる商品の場合は、特に戦略に気をつけなければなりません。
だからと言って、頭をひねっても全く戦略が思いつかないのであれば、優先度を高めてはいけません。
早めれば、数十秒ほどでアイデアは出てきます。遅くとも20分以内にはそれらのアイデアをある程度まとめたいものです。
(つづく)
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