これらの会社経営における3つの矢ですが、束になれば折れる事はありません。
しかし一つ一つはもろいものです。
ですから、どれが欠けて良いものでは無いですし、順番にクリアをしていくといったものではありません。
全てを同時進行に行うものです。
その為に経営者は予見する能力を磨く事と優先順位が付けられる様にならなければなりません。
その二つを組み合わせるとストーリーが出来あがります。
社員に理解を求めるには、断片的な情報だけでは無く、また箇条書き的に物事を伝えるのでは無く、このストーリー仕立てで説明をされる事をお勧めします。
予見する能力は大変難しいものだと思います。
ですが行きあたりばったりでは、社員もついて行きません。
普段から仮設検証作業を繰り返していると、自然に的を得た仮説をたてられるようになります。
これは、経験値で補う事が出来る事を証明しています。
また、予見したものが最悪○○になってしまった場合は「こうする」といった改善策もあらかじめ立てておく事でショックも軽減出来ますし、速やかに立ち直る為の施策になります。
優先順位をつける事はいつだってどんな時だって大切な要素です。
だいたい仕事がうまくいかないケースの多くは優先順位の決定が間違っている事があげられます。
それはスキームだけにこだわるからです。
また過去の良かった事例にとらわれているからです。
これらは経営者やプロジェクトの責任者だけが大きく伸ばす事が出来る能力と言えます。
優先順位の決定は時間との勝負もありますから、心してかかりたいところですが、優れた経営者は的確にすばやく決定する事が出来ます。
大局をしっかりととらえ、今何をすべきか、次は何をすべきかを頭の中で組み立て、言葉となって発せられる時には妙な納得感があります。
その妙なと感じるという事は、自分の感覚がまだ成長段階であると言えると思います。
優れた経営者から学ぶべきも、モノでは無く、コトなんでしょうね。
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