会社経営の3つの矢 3

また、資金の使い道としても、より細かくなる事で社員の意識も変わるものです。

とかく社員は会社のお金として考えています。

自分達のお金という意識が薄く、必要経費に対しては甘くなります。

自分の財布であれば、最安の方法を考えたり、最も効果が高まるお金の使い方をするものです。

しかも粘り強くやります。

その感覚を会社にも持ち込んでもらう事は、とても大事です。

あのJALの再生の中で、予測よりも大きく利益を生み出す事が出来たのも、この社員の経費に対する意識、経営が自分事になった点が大きな原動力となっています。

さて、最後にその人材(財)をどのように活かすか?ですが、どのように成果を生み出してもらうか?だけで考えていくと、社員は持っている能力の半分も発揮できないのではないでしょうか?

現在、消費行動はモノからコトで動くと言われています。

社員は昔からモノでは無くコトで動くのは歴史上でも明らかです。

モノで繋がる武家社会の中でも、時に男気(別に女性は該当しない訳ではありませんからね)ある行動の元には、モノ(知行)だけにとらわれない、ご恩だけにとどまらない、心の中の繋がりがあったものです。

また歴史から学ぶべきは、モノのお話では無く、コトのお話である事は皆さんもご存知の事だと思います。

歴史の出来事は人間臭い気持ちから起こっている事がほとんどです。

あの織田信長は、日本の将来を憂い、行動していたと思われる節が多分にあります。

さて余談はそのぐらいにして、会社経営の中で一番重要で、会社を左右するのはこの3つ目の矢次第であると思います。

なぜなら、売上を確保するにも、資金繰りを検討するにも、良い人材(財)であればその成果が変わるからです。

またお話しますが、経営は決して成果が上がるからとか、だけで人材を活用しては先行きは明るく無いと言えます。

やはり、会社理念と働く社員の理念や考え方などが社会で成し遂げたい事と一致しているかどうか?

未来を社員とともに描くという事がとても大事な事と考えます。