研修のお仕事をさせていただいていると、決まって参加者の多くから感じることがあります。
問題意識が非常に高いという事です。
しかし、その改善の方法を「どのようにしたら良いかわからない」。
また効率良く改善したいという要望があるので、我々(コンサルティング)の仕事があると言っても過言ではありません。
その問題意識と改善意識ですが、似ているようで全く違うものです。
関係が全く無いかというとそうではありませんが、違うものです。
ですからスキルそのものも違います。
マーケティングにおいても同じように、どこに問題があるのかを見つける能力とそれらを改善する能力は違うと言う事です。
問題を発見する力は、アンテナの感度にもよります。普段から気にしている事で、発見する能力を磨く事が出来ます。
しかし、発見出来るのだから、すなわち改善出来るとはいかないのです。
販売においても、見込み客を見つけてくる能力とクロージングする能力が違うのと同じようにです。
我々が取り組む研修のテーマはリーダーシップだったりマーケティングだったりします。
具体的には、その企業毎の課題となっているテーマに基づき、研修の内容を構築していくものです。
その中で多くの方が問題意識が高い事に感動を覚えたりします。
そして皆さん悩んでいるんです。
前述したリーダーシップには、他者を未来に導く事を定義しますので、その様な意識の元、改善スキルも高めていただけるような研修の内容となる事が、必然的に多くなります。
そして中々高まらないのが、改善スキルだったりします。
恐らく、改善に向けての障害が大きいからだと思います。また、話し合いそのもののスキルである「ファシリテート」とする能力も、高めなければ合意形成までは至らないものです。
それらを包括的にお伝えする事が出来るように、我々も努力しているところです。
そんな中、参加者の多くに問題意識が高い事は大変良い事です。
なぜなら当事者意識が高いという事だからです。(そうじゃない野次馬的な方もいらっしゃいますが・・・)
この点は非常に驚いているところです。
まだまだ日本企業も捨てたもんじゃないなと思います。
社員全員に経営感覚を言われて久しいですが、ビジネスにおける日本の成熟度も高まって来ている事は間違いありません。
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