どうしても「どうしたら売れるのだろうか?」と考えてしまう人は、少し見方を変えてみて下さい。
ただし、原則は「相手(お客様)の為に何が出来るのだろうか?」でしかありません。
相手の方がいつも利用する自分のサービス(商品)の前後に目を向けて下さい。
そこにビジネス拡大のチャンスがあると思いませんか?
「何を言っての?」
とポカーンとしてしまうかもしれませんが、自分がお客様の立場になれば理解出来る事です。
例えば、魚屋さんに対してビジネスを展開しようと思っています。
しかし、その魚屋さんはすでに契約している会社があり、私からの購入をためらっていました。
そこでそのお客様が利用する前後のサービス(商品)に目を向けました。
そして自分の持っているビジネスパートナーや取引先を棚卸しました。
それらの中から、魚屋さんが利用しそうなものを考えました。(これらの棚卸資料は他の会社にも必要なデーターベースとなります)
自動車を使っているから自動車整備工場はまず抑えておきたいな。(燃費向上等USPが立っている工場を紹介したい)
後はガソリンスタンドだけど、これは同業者や近隣業者を集めて法人契約すれば安くなる事をあなたは知っていました。
また、お客様へのノベルティーをいつも考えている魚屋さんだった為、ノベルティーにつながりそうな人脈を洗い出し、デザイナー、生花店、等をリストアップしました。
また集客にも一役買えると思い、これから伸びるであろうフェイスブックを使ったビジネス展開をご提案出来るようにWEBデザイナーをご用意しました。
また他業界の企業が取り組んでいるマーケティングについて、あなたなりにまとめたレポートを作成しました。
魚屋の奥さんが懇意にしていた美容院が店をたたむという情報を聞いていたので、今まで利用した事が無いと言っていた、エステを併設している美容院も紹介する事にしました。
ここまでを考え、いざ魚屋さんに全てをご提供しました。後は魚屋さんが利用するか判断をすれば良いのです。
すると今度は魚屋さんから相続について相談出来る人はいないか?と相談されました。
「喜んで!」
という事で、あなたは司法書士を紹介します。
あなたは幅広い職種にアクセスが出来ました。それは普段から人脈作りに励み始めたからでした。
このような活動を続けて行きました。しかしその魚屋さんからの受注はありませんでした。
肩を落としているある日に、ふと魚屋さんから「となり町の「魚屋もも太郎」を紹介するから行ってみろよ」とのお話をいただきます。
あなたはこの活動を他のお客様にも広げていくのでした。本当のお客様のビジネスパートナーになる為に。
そしてその活動の中で、お客様のサービスの前後にあった自動車整備業者と戦略的な業務提携を組み、売上に大きく貢献する事となりました。
自動車整備工場のお客様へのアクセスが可能になったのです。まさしくジョイントベンチャーが始まりました。
・・・少し、物語のように話が進んでしまい、申し訳ありませんでした。
しかし、お客様のお役に立つとはどういう事なのか?を考えればおのずと出来る行動の様に思います。
色々と考えられる事はあると思いますので、皆さんなりに考えて行動してみて下さい。
「もうすでにこんな事やっているよ」
そうおっしゃる方も大勢いらっしゃると思いますので、そういった方には余計なお話となってしまいました事お詫び申し上げます。
しかし、(あえてこれは私のブログなので言います)経営を革新するとはこういった事も含まれています。トンネルビジョンで考えるのではなく、ファネルビジョンで考える事で様々な事が見えてきます。
経営を考える事、事業の将来を考える事、その中心にはいつも「お客様のお役にたてるにはどうすればいいのか?」があるべきです。
そしてそれは想うだけでは無く、行動にも移したいものです。
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