中小企業経営力強化支援法では、財務分析を行い、SWOT分析等を経て、アクションプラン作りに移行していきます。
対金融機関向け、対取引先への対策としても上記の進め方は説得力を持つと思います。
戦略作りには財務分析、SWOT分析は必要な事です。これらがないとその後の話し合いもあっちいったりこっちいったりします。
通常企業内で行われる「企画会議」は以下の手順で行われる事が多いと思います。
①市場状況、競合状況、自社の状況、お客さまの状況などを詳細に分析し把握する
②社内、社外の関係者に広く意見を出してもらい、状況把握に努める
③上記で顕在化しているそれぞれの課題と対策を作る
④その上で、取り組みたい戦略と戦術を作る
⑤作ったものを元に、関係者と事前に十分な根回しを行う
⑥そして、おもむろに実行に移そうとする
要約すると、SWOT分析を行い、社内の調整を行い、実行となります。まさしく王道どおりに行っています。
さて、実行までにかかる時間はどのくらいかかるのでしょうか?
半年、1年がかりで企画を考える事なんてざらにあります。半年後、1年後の予測に基づいて実行したりもするのですが、それであれば計画にそれほど時間が必要なのか?疑問がわいてきます。現代はIT化が進み、状況の変化がとても早いです。
綿密に計画をして、いざ実行したらそうではなかった。うまくいかない。行く訳がありません。たまたまうまく行く事はありますが、ほとんどの場合計画通りとは行かず、途中でとん挫してしまいます。そういった企業がとても多いと思います。振り返りとしては、企画が悪かった、人選が悪かった、等となってしまう事も少なくありません。
これでは企業は前にすすめないですよね。
計画はざっくりでも、動きながら肉付けし、実行しながら振り返り、すぐに改善する。PDCAサイクルを短くし、前にすすめる事の方が企業にとっては良いと思いませんか?
最初の方にお話しした、①~⑥は確かに大事な事ですが、時間は短く行いたいですね。例えば1日~2日でまとめ、動いてみて、振り返る事に注力していきたいものです。
企業の大小にかかわらず、計画の時間は短くし、実行に移す事がマーケットからは強く求められている事を忘れてはいけません。
PDCAサイクルをまわせる人材を育成する方が戦術作りではとても大切な要素となるはずです。
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