報告を習慣化するには?

報告・連絡・相談が大事なのはわかっているんだけど、なかなか実践されないと言ったお話は多いと思います。

その中でも今日は「報告」についてです。

アドバイスを上司がしたにも関わらず、部下はその結果を報告しない。

相談があり、今後の考えられる方向性は今の時点ではお客様次第なので逐次報告するようにと伝えてあったにも関わらず、部下はその報告をしない。

しばらくたって上司の方から気をもんで部下に確認すると、すでに済んでいるとの事。

上司も人ですので、気分を害します。

その職場には報告といった文化がなかなか根付きません。

ではどうすれば報告がなされる職場に変わって行くのでしょうか?

それは上司からコミュニケーションを取って行く事です。

現在、業務効率化により一人ひとりの労働量が増し、従業員は大変忙しい毎日を送っています。

管理職は職場の活性化をするのが仕事と言ってよく、それをどのように行っていくかが手腕の見せ所です。

そういった活性化の中に上司からのコミュニケーションといったものがあります。

例えば、外回りから帰ってきた部下に対して、皆さんはどういった声をかけているでしょうか?

(部下)「ただいま戻りました」→(上司)「ご苦労さん」で終わっていませんか?

また顔を上げたり、部下の方も向かないで「ご苦労さん」と言っている事もあるようです。

こういった際に良いコミュニケーションを上司の方が心掛ける事で、部下も報告のタイミングを計れると思います。

なかでも重要な案件を抱えている部下に対しては、積極的な声かけをするべきです。

成果主義が蔓延している現代では、仲間が助け舟を出せる状況では無いようです。

こういった時代こそ、管理職の振る舞いが成果を左右します。

普段から心掛けていきたいものです。

映画「のぼうの城」の主人公、成田長親は戦は苦手だったようですが、領民からは愛されていたようです。

逸話として、百姓に狼藉を働いた物には容赦がなかったようです。

それは武士も例外ではなかったようです。

500名の武士と領民3,000名で見事石田三成の水責めを破った戦は戦国の表舞台には出てきませんが、豊臣秀吉の小田原攻略の際に他の城は豊臣側に屈してしまいますが最後まで落ちなかった城として、後世に語り継がれてきました。

成田長親は人心掌握術に長けていたようです。

いざと言う時の為に、普段からのストロークは大変重要です。
※ストローク 注目を表現する意味を持つ・コミュニケーションの基本の事・身振り手振りで相手に働きかける事。

無理をしたり、難しく考えず、自分だったらどうしてもらいたいか?を考えれば上司の対応はおのずと見えてくるものと思います。

若手の本心は、もっと気にかけてほしい、声をかけてほしい、自信の無い自分を勇気づけて欲しい、必要な存在だと認めてほいい、といったところです。

これらは人間の本能的欲求と密接な関係があります。

これらをどんどん刺激して、報告が習慣化する職場にしていきたいものですね。